FOWを遊ぶ鳥籠

2015.10.22 21:17|カテゴリ:TCGコメント(0)

『最初の嘘』で損をしないための考察



今回はカード一枚に対する考察です。

発売当初から対応に困っているプレイヤーもいるのではないかというこのカード




最初の嘘

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各プレイヤーは秘密裏に数を選ぶ。その後、同時に選んだ数を公開する。最も大きい数を選んだプレイヤーはカード3枚をドローし、選んだ数1につき、ライフ100点を失う。






このカードに対する正しい対応を考えていきます。





最初の嘘の利点』

そもそもこのカード自体が強いのか?ということから始まります。

このカードによって得られる効能は三パターンあります。

・自分が宣言したライフを失って3ドローする。
・相手が宣言したライフを失って3ドローさせる。
・お互いの宣言したライフを失い、お互いに3ドローする。

三番目は相手と自分の宣言した数が同数の場合に起こることですね。わかりにくいので初心者の方は覚えておくといいかと思います。

こうやって見ると、相手のライフを削ったり自分がドローしたりできるカードに思えます。実のところ、このカードを正しく使って相手がライフを払うことはほとんど無いのですがそれは後々説明していきます。

自分がドローする場合、単純なドロー枚数で言うなら3ドロー出来るというのは破格のアドバンテージです。
ライフを代わりに失うことになりますが、詠唱破棄であることからライフレースが有利な状態の時を選んで使えば痛いロスにはなりません。
赤のスペルであるという点も重要で、相手のライフを早期に削りやすいカラーでこのカードを使えるというのが非常に噛み合っています。(これが青のスペルだった場合のことを考えてみましょう)

次に、相手がドローする場合。この場合ハンドアドバンテージの上で言えばかなりの損をしたことになります。しかし正しいタイミングで正しい数字の宣言をしていれば、これも大きなアドバンテージにつながります。
相手は自分が宣言した数字よりも絶対に大きいライフを失っているわけですから、カードの発動タイミングと自分の宣言によりある程度のコントロールが出来るのです。

最後に、このカード自体のコストです。軽めの2コストでシンボルが赤1とゆるく、詠唱破棄という点が使いやすさを押し上げています。

以上のことから、『最初の嘘』は強力なカードだということがわかってもらえたかと思います。(強引)





最初の嘘を使う場合の考察』

このカードを使う場合、ドローカードとしての運用が主になってきます。赤をメインカラーに据えるデッキである場合、手札の消費が激しいことからバーンとして使うよりもドローとして使うほうが相手を攻め切ることができるパターンが多いからです。


ドローする場合『どのくらいのライフを払うのが妥当?どの数字を宣言すればいい?』という疑問が湧いてきます。

そこで、まずは同じコスト帯のバーンカードと比較してみることにします。




浄化の炎

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次の中から1つを選ぶ。もし、あなたのルーラーが『名も無き少女』か、Jルーラーが『憎しみの炎 ジャンヌ・ダルク』なら、代わりに最大2つまで選ぶ。「対象のプレイヤー1人に700点のダメージを与える。」「対象の人間1体に1000点のダメージを与える。」





2コストで与えることができる基本ダメージが700です。
つまり、700ライフ払って3ドローになった場合はかなりおいしいパターンということになりますね。逆に言えば、使われた側からすれば「700ライフで3ドローされるのは割に合わないから、出来る限り阻止したい」という思考にもなるということです。

相手や自分のライフ状況を考慮しないのであれば(結構重要なことですが、簡略化のためここでは考えないほうがいいでしょう)、宣言する数字に『7』は少ないということになります。

これだけではまだ情報が足りないので、同じような効果を持った黒のスペルを見てみましょう。




深淵からの囁き

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あなたは好きな数のライフを支払う。支払ったライフ500点につき、カードを1枚ドローする。




実質、500ライフ払うごとにドロー出来るカードです。このカードで3ドローする場合は1500ライフ払うことになります。
つまり、最初の嘘で1500ライフ失ってドローするくらいならこのカードを使ったほうが安定するというわけです。(色の問題はあるでしょうが)
ということは『15』という数字は宣言するにはやや大きすぎる、妥当ではないと言えますね。
以上から、おおよそ使う側は相手のライフ状況を考慮しないのであれば『8~14』の数字を宣言するのが妥当だと考えることができます。
ここからどの数字を選ぶのか、そこで相手と自分のライフ状況というものが鍵になっていきます。



極端な話から進めてみましょう。


【条件】:相手の残りライフが1200の場合で自分のライフが2500ほどあるときに『最初の嘘』を発動したとします。(自分は他に少なくとも1枚の手札を持っている、発動タイミングは自ターンリカバー前ということにしておきます)


相手は確実に12以上の数字を宣言できないというのはパッとわかるかと思います。
最初の嘘でドローされなかったとしても、手札は一枚以上残っています。それがもし浄化の炎だったら、天雷だったら、などと考えると苦しい状況です。
しかしながら、ドローされてしまえばさらにバーンカードが手札に加わる可能性も高くなるので極力ドローされるのは避けたい。

7以上の数字で宣言するのであれば、相手が天雷を持っているとどちらにせよ詰みです。それならとぎりぎりまで、払えるぎりぎりの11を宣言したくなるのが心理です。(実際は人によって考えが違いますが、ありそうな考えです)

そんな相手に対し、発動した側はライフに余裕があります。11以上を宣言すればドローが確定するわけですから、ここで11を宣言しない理由は少ないです。
もしかしたら、もうすこし少ないライフ消費でドロー出来るかもしれませんが、得するライフに対するリスクが大きいので良い判断ではありません。

なので、この状況は使う側としては『11』を宣言するのが正解に近い形になります。







では今度はお互いにライフが潤沢にあり、それでもやむなく『最初の嘘』を発動せざるを得ない状況(自分の手札枚数が厳しくなってきた)を考えてみます。

【条件】:相手と自分のライフがそれぞれ3300の時(自分の手札は最初の嘘と残り2枚、発動タイミングは自ターンリカバー前)



お互いに、何が何でもドローしたい場面です。相手からすれば、ここのドローを阻止すれば残りの手札2枚に対応するだけで済むので潤沢にあるライフをいかに上手く支払うかという思考になります。
対してこちらも、ここでドロー出来なければこのままずるずると負けることが見えています。ドロー出来ない可能性も高いので、ドロー出来なかった場合でも出来る限り相手に多くのライフを支払ってもらいたい状態です。

ここで使う側が考える点はいくつかあります。まずは「どれくらい払ってもしばらく自分は死なないのか」というラインですね。


これに関しては盤面の状況、魔石の数、相手のデッキタイプ、手札枚数、自分の特殊魔石の数。などが目安になります。

相手の場にリゾネイターがいるなら、そのATK合計値を自分のライフから引いた値が宣言できる上限になるでしょう。
魔石の数は、次の相手ターンに相手が行動できる回数です。多ければ多いほどライフが多く削られる可能性が高まります。
デッキタイプも重要です。早い展開のデッキなら余裕はそうないでしょうし、コントロール重視なら余裕はあるかもしれません。
手札枚数はそのまま火力になります。そこまで多くないのなら、ひょっとしたらライフに余裕があるのかもしれません。
特殊魔石の数は『天地裂開』を使えるカラーのデッキが相手なら考えるべきです。自分の特殊魔石の数に300をかけた数字を自分の現在のライフから引けば、宣言できる数の上限がわかります。


以上のことを踏まえて、最初に妥当な数値なのではないかと考えた『8~14』を基準に数字を選ぶことになります。

出来る限り15以上は宣言したくありませんが、相手が15以上を宣言してきそうであった場合は自分も15以上を宣言するかを状況を判断して決める必要があるでしょう。
頑なに妥当な数値の範囲を守る必要はありません、あくまでその場その場の適正値がわかっていればいいのですから。





最初の嘘を使われる場合の考察』

最初に使う側の気持ちを考えた時点で、使われる際に注意すべき点はわかるような気がしますね。
それでも今一度、使う側との使われる側との違いを考えていきましょう。


最初の嘘というカードの性質上、使われる時点でおそらく自分はライフ的に不利な状況に陥っている場合が多いです。
つまりライフの駆け引きをする上で、基本的には不利な状態で宣言することになります。
よくここで『ライフを絶対に払いたくないから0を宣言する』というタイプの初心者の方を見かけますが、使われる側であっても0を宣言する利点は皆無に近いことを知る必要があります。
0でなくても、5とか6とかの「すこし払うそぶりを見せておこう」というのは自分のライフが700切っている状況でもなければあまり意味がありません。
大抵、この手のことをする人の脳内には「少ない数字を宣言したことで、次に相手が最初の嘘を発動したときに油断してくれるだろう」という思考があったりしますが、そんなに上手くいくことはありません。
そもそも最初の嘘というカード自体が非常にトリッキーで中級者以上に向いたカードです。そんなカードを採用している人間が油断をして宣言を緩めるというのは本番の大会ではほとんどありません。思った以上に使う側は慎重に使ってくるものです。

そんなブラフをかけるくらいなら、ライフを払いたくないにせよ相手の宣言のぎりぎり下の数値を狙う方が心理的に効果はあるでしょう。


話を戻して、最初の嘘を使われた際に注意すべき点は

・相手に『得』をさせないこと。
・絶対に相手と宣言した数字を被らせないこと。
・ライフが不利な状況であっても、基本的にはドローされるほうが困ることを知っておくこと。

の3点です。

最初に申したように、使われるときは自分のライフが残り2000~1500くらいのパターンが多く、あまりライフを払いたくない状況であることがほとんどです。
そこで躊躇して、過剰に低い数値を宣言するということになると相手が少ないライフ消費でドロー出来る確率が上がることになります。これはおいしくありません。

ある程度までは相手に絶対に払わせる気持ちで、宣言は強気に行くほうが上手くいく場合が多いです。こちらは宣言した時点でカードの消費は0、対して相手はカード消費1枚にウィルを2つ使っている状態で宣言しなければなりません。相手が宣言に負けたときと、自分が宣言に負けたときとでは失うものが大きく違います。
最初の嘘を使ったプレイヤーはほぼ絶対に宣言で勝たなければならず、保険に保険をかけて宣言します。その保険のかけ方を二回目以降に大きくさせるプレイが重要になるわけです。


二番目についてですが、相手と宣言が被るというのは一番よくないパターンです。自分はライフを失い、相手はドローするということですからライフ的に不利な状況でこれが起こってしまうと敗北まで一直線ですね。
ですから、難しいことではありますが相手と宣言を被らせない考え方も必要と言うことになりますね。


三番目です。例えば自分の残りライフが1600の時に最初の嘘を使われた場合。
1000のライフを支払って相手のドローを防ぐのと、そうしないのはどちらが生き残る確率が高いかということを考えてみましょう。
1000のライフを支払った場合、相手の残り手札に浄化の炎があればそのまま負けです。一見してリスクが高いように見えますね。
ではドローされてしまった場合、ドローした三枚で1000ライフ以上を削られたらどうなるでしょう。
それなら、自分が1000払ってドローしたほうが得だったとなることでしょう。

赤のデッキが、3枚ドローしたカードで1000ライフを削れないということの方が少ないです。バーンカードだけで天雷、浄化の炎、天地裂開と存在しているわけですし、リゾネイターも優秀です。
ですから、基本的にはドローされてしまうほうが痛手になるというのは覚えておいたほうがいいでしょう。
かといって自分で宣言する数字を過剰に大きくすると、元も子もなくなってしまうので気を付けて。





最初の嘘に対して出来ること』


これまでの文章で、最初の嘘と言うカードが非常に厄介なカードだということがわかっていただけたかと思います。
特にコントロールなどのデッキでライフが厳しいときに使われると悶絶します。そういう経験一度や二度はあるのではないでしょうか。

ではこのカードに対する対策とはなんなのでしょう。
カウンタースペルで対応する?ライフを回復する?などといろいろ考えられるでしょうが、基本理念として『不利な状況にならない』というのが一番だと考えます。

最初の嘘自体は有利な状況をさらに後押しするカードです。相手より自分が優位な状態であるならば、使われても痛手になることは少ないでしょう。
そもそも最初の嘘を使われると困る状況を作った時点で、7割方負けています。最初の嘘に対する対策は結局のところ、そのまま勝ってしまうことに他なりません。

使われて困る場面が多いと感じたなら、デッキを根本から見直すいい機会かもしれませんね。





今回の記事は以上になります。
考察とか言いながら投げっぱなし感が否めません()

それでも、考えることの多いこのカードが自分は非常にすきだったので記事にしてみました。
実際のところ他の方がどうかんがえているか知りたくもあるので、「ここってこうなんじゃないの」などのご意見募集中です。


使ったことのない方は、一回でもいいのでデッキに投入してみてはいかがでしょうか。非常に楽しいカードです。

それではまた次の記事で。

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Author:綿
片田舎でFOWをプレイする神話マン。ひよこ

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